メモ帳

書き留めておきたいこと置場。

マルベス王に、謁見した日。

 

舞台マクベスの幕が上がり約1週間が経とうとしています。

ようやく、頭の中というか心が整理できたので、舞台の内容を含みつつ初日を観劇した感想を話させてほしい。

 

 

 

 

 

正直、舞台前に発売されたDVDで落ち込んでいた私は、しょんぼりを引きずってた。ごめん。

原作を翻訳違いで読みあさったり、過去に公開されたマクベスの舞台内容を勉強したりとワクワクしてたんだけど、どうしてもDVDのしょんぼりを引きずってしまってた。ごめん。

 

 

そんな気持ちの中で、

同じく落ち込んでいる友達と挑んだマクベス初日。

2人して圧倒されて、身体中をガチガチにして、息をのんでいたため、

観劇後にふらふらになっていた。

 


「すごかった…」

 

とにかく「すごかった」としか言いようがなかった。

初日ならではの気迫だったのかは分からないが、とにかくすごかった。


観劇後のごはんでは、

いつもなら、あそこはこうだった、あぁだったと言い合うのに、

2人して、ほうと息を吐きながら、お酒を飲む。

胸がいっぱいで、ご飯が進まない。

コースだったのに、沢山残してしまった。

 


本当に「すごかった」


丸山担として、役者・丸山隆平で見たいと思っていたモノが、

ほぼ詰め込まれていたといっても過言ではない。

 


鋭い目線で人を切り捨てる。

汗をぼたぼたと流しながら演技する。

弱く怯え、発狂している。

演技の中で、優雅に舞う。

長めのキスシーン。

既婚者役で、薬指に指輪をしている。

女の人にすがりつく。

首を刎ねられる。

人に高圧的な態度。

裸の上半身を流れる汗。

切り捨てた人の血で、血まみれになる。

殺人を犯す。

髪が長めパーマ。

 

パンフでは、ストレートで長髪。

カレンダーでは、かわいいマルちゃんからスーツのマルちゃん、パジャマのマルちゃん、変態チックなマルちゃん・・・。

 

などなど、

もう本当に、凄い見たかったモノがてんこ盛り!

ありがとう!お腹いっぱい!

これでもか、これでもかと繰り出される、見たいモノ祭り。

 

 

や・ば・い!!

 


そして何よりも、びりびりとした丸山隆平の「気」。

「気」がすごかった。

もう全てすごかった!

すごすぎて、手をお祈りポーズのままギュっと固まっていたので、手の甲が翌日うっ血したし、

 

お話の終盤から、

まずはマクベス王に感情移入してボタボタ泣いた。

そのうち丸山担として幸せ過ぎて泣いた。

丸山さんの凄さに泣いた。

もうなんで泣いてるか分からなくなってた。

 

初日だからコレなのか。

今後、回を重ねていくにつれてパワーアップするのか。

とても楽しみでワクワクさせてくれる役者・丸山隆平を観れて、お腹いっぱい幸せです。

 

そして、その日に私が発した言葉がコレ。

「我が丸山担人生に悔いなし!」

「もうこのまま終わってもいい!お腹いっぱい!幸せ!」

 

それぐらい、すごかった。

もうそろそろ「すごかった」のゲシュタルト崩壊を起こしているかと思いますが、

「すごかった」としか言いようがないから、仕方ないよね!

 

もっとここはこうだったと、お芝居の話もするつもりだったんだけど、

とにかく丸山隆平さんがすごすぎて、記憶がほぼ飛んでいる。

 

役者・丸山隆平は、最高でした!

 

 

 

 

 

 

と、いいつつも。

正直ここは…という部分もありました。

周りの役者さんに比べると、声が細いなぁとか、

どちらかというとパンフのビジュアルのマクベス王が良かったなぁとか、

 

原作を読んで想像していたマクベスよりも、優しい部分がフューチャーされていたので、これは本当に「マルベス」だなとか、


でも、それもこれも「丸山隆平マクベス」だなぁと思える舞台でした。

丸山隆平マクベス=マルベスは、これなんだと。

 

残り約3週間の上演の中で、

あの「気」が良い意味で、どう変化していくのかが楽しみなので、

みなさんの感想も知りたいです。

 

そして、マルベス王を経て、丸山さんがどんな顔になっているのか、

8月以降の彼がとても楽しみでもあります。


苦悩して葛藤して闇に怯えた王が、彼にどんな影響を与えるのか。

 

早くも、次の役者・丸山隆平が観たくてたまらないです!

役者のお仕事ください!!(笑)

 

 

 

 

 

さて…、

正直、「マルちゃん」を見に行く人には、キツイ内容かなと思います。

役者・丸山隆平さんを観に行く方には、超絶オススメな作品。

周りの役者さん達が粒ぞろいで盛り立ててくださっているし、

なによりシェイクスピア!しかも四大悲劇の1つ!

それを没後400年という節目の年に、グローブ座で演じれる事。

凄い幸せで、光栄な事。

そんな役者・丸山隆平さんを観れる事。

それらを踏まえた上で是非観て欲しい作品。

 

なんだか、しょんぼりな話をちらほら耳にしたので敢えて言いますが、

舞台を、しかもオリジナルではない題材を観に行く場合は特に、事前知識は入れておくべきだと思います。

原作を読めということではなく、少なくとも、どんな背景のお話なのかは知っておく必要が。

もちろん事前知識がなくても楽しめる作品なのですが、あった方が更に楽しめるんではないかなぁと思います。

 

シェイクスピアだし、キスシーンあるかなぁ。でも丸山さんだしないかなぁと思いながら行ったらあったから、やっぱりと思ったし。(いや、最中は、近い距離で繰り広げられて、びっくりした後に、ニヤニヤ抑えるの必死でした笑)

先ほども言いましたが、もっともっとドロドロして良かったかな。多分丸山さんだから、マクベス王の「優」な部分が強かったかなと。

むしろ私はドロドロを期待していた節もあります笑

 

とにかく、彼にとっては絶対に転機となり得る作品。

彼の血肉に、しかも大きな骨となるだろう作品。

事前知識なしで観るのは勿体無い!

 

「マルちゃん」を見に行くのではなく、「役者・丸山隆平の作品」を観に行って欲しい。

 

 

 

 

 

 


最後に、

丸山隆平さん、カンパニーの皆様、

千秋楽まで怪我なく無事に完走されることを祈っております。

素敵な作品を観劇できた事、本当に感謝しております。

ありがとうございました。

チケットが完売のため、気軽に観て!とにかく観て!って言えないの悔しいです。

 

 

マルベス王、出来たらDVDになって欲しかった。

いや、まだ要望を出せば通るかもしれない。

ここまでお読みいただいた貴方!

とりあえずファミクラに要望はがきを!

マクベス DVD化 要望係」と書いて送ってください。

出来れば会員番号も一緒に。